20年くらい前なら「たしかに〜」と思って終わる話だったんですが、それ以降、出汁由来の種類名のラーメンがだいぶ増えましたよね。
まず思い浮かぶのが鶏白湯ラーメン。たしかラーメン評論家の石神氏が十数年前に命名しブームになったやつです。
豚骨ラーメンと鶏白湯ラーメンの共通点といえば白濁スープなので、白濁するまで出汁をとるとタレではなく出汁由来の種類名になるのかもとの仮説がたちます。
で、次に出汁由来の種類名で思い浮かぶのが煮干ラーメン。スープが灰色になるまで煮干を使ったラーメンって俺個人としては初めて食べたのがここ10年以内なので、そういうド濃厚煮干のラーメンはわりと最近生まれた種類のラーメンなのかなあと勝手に思っています。
さて、スープが灰色になるまで煮干が使われたラーメンを、たとえ醤油ダレだとしても、単に「醤油ラーメン」という名前で提供したらひと悶着ありそうです。
なので、濁るレベルの出汁使いなら出汁由来の種類名になると言えそうです。
ただ、煮干ラーメンに関しては、濁らない程度に煮干出汁をとった清湯スープでも煮干ラーメンと名乗るケースをまあまあ見ます。
となると、濁れば出汁由来の種類名に確実になるが濁らないからといってタレ由来の種類名になるとは限らないといえそうです。
最後に出汁由来の種類名で思い浮かぶのが貝出汁ラーメン。俺個人としてはここ3年くらいで初めて聞いた種類名です。
このラーメンの不思議なところが、スープが濁るほど貝出汁をとったやつを見たことがないのに出汁由来の種類名なところなんですよ。
しかも、俺が知る限り貝だけから出汁をとってるものは無く、すべて他の動物出汁と合わせてあるんですよ。つまり出汁の一部由来とでもいうべき種類名なんです。
というわけで、スープが濁るほど出汁をとるかどうかとは完全に無関係のが出てきてしまいました。